・安倍首相 世界に向けての約束 不退転の決意で福島第一原発事故終息に取り組む宣言とみた

安倍晋三首相は2020年の夏季オリンピック開催地決定の最終プレゼンテーションで、事故を起こした福島第一原発の状況を「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」とスピーチした▼世界で最も華やかなステージの一つに立ち、世界に向けて約束したのだから違えることは許されない。ご本人も十二分承知の上で公言されたと推察する▼ところが5日後、東京電力の山下和彦フェローは「(原発の汚染水漏れの現状について)想定を超えてしまうことが起きているのが事実だ。今の状態はコントロールできていないと考えている」と説明した。また同じ席で、原子力規制庁の小坂淳彦統括管理官も「管理すべきところを管理できていない」と述べた▼首相の公言がウソなら、日本は戦後70年近くにわたって築いてきた信用、信頼を一気に失ってしまう。もちろん、ご本人も承知のはず。自ら背水の陣を敷いて退路を断ち、不退転の決意で福島第一原発事故終息に向けて取り組んでいくことを表明した…とみる▼7年後に世界中から客を招き「お・も・て・な・し」をしようとしている国民の一人として、その場を繕うウソだったら許しません。