さもしさ感じる、最低のあやかり商法を見た

「じぇじぇじぇ」と「倍返し」が商標出願された。いずれも今年の人気テレビドラマで使われた言葉だ。もし、テレビがなければ、記者などは永遠に「じぇじぇじぇ」を知ることもなかっただろうし、「倍返し」を聞いても看過していたはず▼「じぇじぇじぇ」は岩手県久慈市の小袖地区で使われている方言で、驚きを表す言葉だ。「倍返し」は一般語だが、世間では祝儀不祝儀などで受け取った金品の半分程度をお返しするということで「半返し」の方がよく使われる▼流行語になったことが商標出願の理由なら、流行を創った発信者だったら納得できないこともない。知名度に乗っかって何らかの利益を得ようとするのならおかしい。さもしささえ感じる▼申請者が、「じぇじぇじぇ」は菓子店、「倍返し」はラーメン製造者と知ってあきれ返った。中国で「今治」や「青森」などを商標登録した例があり、我々はパクリ商法として軽蔑してきた。全く同レベルだ▼タオル業界はブランド活用の先駆者。知名度、人気はあるに越したことはないが、もはやそれだけでは売れないことを学び、今やブランドは自ら育てる必要があることを知っている。