北朝鮮の政変を危惧する。韓国、中国とともに大切な隣国だから

北朝鮮で張成沢はじめ支配政党である北朝鮮労働党幹部の粛清が相次いでいることに、連合赤軍の内ゲバ殺人を思い出す。昭和47年(1972年)2月にあさま山荘事件を起こし、明るみに出た▼われわれは思想至上主義者集団の権力闘争の激しさ、密室・閉鎖・隔離・監視・密告社会の怖さとともに、人間は独裁権を持つと、かくも簡単に残忍になれることを知った▼この社会では、同志と呼んでいた仲間に対して疑心暗鬼が生まれると、日を追って疑いが膨らむ。最初は小さな意見の対立でも時間が経つにつれ許せなくなる。おそらく社会から隔離されているため、人と人の距離感が狂ってしまうのだろう▼北朝鮮は世界の反対を押し切って核開発や弾道ミサイルの打ち上げ実験を行い、人権を抑圧してきた。世界から孤立し隔離状態が長らく続く▼もっとも金正恩と党は、国民は搾取と支配の対象としか見ていないように感じる。汚れた衣服まとい、痩せ細った身体で放浪する子供の映像を見るたびにそう思う▼どのような状態が続いても、韓国と北朝鮮は、わが国にとって大切な国。だから、危うい動きは看過できない。