森さん、東京五輪人質に原発再開を迫るのは卑怯

 東京五輪組織委会長に就任した森喜朗元首相が、細川護煕元首相や小泉純一郎元首相らが掲げる原発即時ゼロについて、「6年先の五輪のためにはもっと電気が必要だ。今から原発ゼロなら、五輪を返上するしかなくなる。世界に対して迷惑をかける」と批判した▼五輪を開くのだからといって「電気がもっと必要」とはいかがなものか。五輪なら環境や健康をテーマにしたもっと夢のあるものにしたいものだ。地球環境を損なうことに手を貸すような五輪なら、それこそ返上すべきだ▼原発即ゼロに反対するが、現在原発の稼働はゼロ。いろいろ問題を抱え関係者の努力と試行錯誤が続いているが、電力不足に陥ることなく、福島原発事故から今日までやってきた▼政府などは「原発に頼らない社会を目指して…」などと原発のない国作りを目指しているかのようなポーズをとるが、解釈自由のあいまいな言い回し。うやむやに終わらせようとする意図が伝わってくる▼森さん。あなたのようにIT(アイティ)を「イット」というような人ばかりが日本人ではありません。我々日本人は過去、窮地に追い込まれた時ほど力を発揮して、苦難を乗り越えてきました。