エモーショナルな雰囲気が日本の政界を包む

 過去、それも明治以降、第二次世界大戦までを美化し、回顧して気持ち良い気分に浸るエモーショナルな雰囲気が日本の政界を包んでいる▼結果、首相をはじめ政府、その周辺中心に独りよがりな思いや感情を顕わにして国内外から批判、反発を浴びることが増えてきた。国内には支持者もいるかも知れないが、外国人の多くにとっては感情を害することばかり▼地球上には日本国だけが存在するわけではない。現在195の国があり、生きるために鎬(しのぎ)を削る。国家も永遠ではない。グローバル化の時代、生き残るためには、四面楚歌に陥るような行動、発言は控えるべきだ▼ところが政府とその周辺は、自ら好んで孤立の道を歩もうとしているかのような行動、発言を繰り返す。それら一連の言動が外国人から批判、反発を招くことも承知のはず。確信犯的所業だ▼確かに外国人から、日本人を貶めるような感情的発言や行動も見受けられ不快に感じることがある。しかし、感情的に反論、攻撃し合っても解決することはない。逆に悪化して戦争の危機に晒す可能性も…▼今、求められるのはエモーショナルの連鎖を断ち切る自制の勇気ではないか。